白球の彼方~君に託した夢~


海「何か翔也だけ褒められてずりー。」

「何言ってんの!翔也くんの走り方を見習いなさい!調度よくテンポがあるから疲れないんだよ!」





あ、走り方のいいか…。



心の中でがっかりする。




どんだけ俺わかりやすいんだろう…。




「あ、翔也くん。後で…時間いいかな?」



『え?別にいいけど…』





雛菊の頬がほんのり紅く染まる。






…そんな顔したら勘違いするだろ。




『思わせぶり上手いな。』


「え?なになに?」


『なんでもねー。』



ボソッと呟く俺の言葉に雛菊は気づいてなかった。





その方がいいんだけどな。
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