【短編小話】失 恋
だけど知ってしまった。

あんたが優しくて、すっごいイイヤツだってこと。

話してみたら、意外なくらい気が合った。

趣味も考え方も、笑いのツボまで合ってんの。

あたしたちがよく話すようになった頃、誰かが席替えしようって言い出した。

一緒にいると冷やかされたし、取り巻きの子には意地悪されるしで、あたしはうんざりしてたんだ。

本当に、あたしはガキんちょだったよね。
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