【短編小話】失 恋
久しぶりに顔を合わせたのは、ある日の放課後。

生徒会の友達待ってたら、忘れ物を取りにあんたが入って来た。

正直、心臓どうにかなりそうだったんだ。

あたしが寝たふりかましたら、久しぶりって頭を叩いて出てく。

扉が閉まった後、あんたが触れてった頭や髪を抑えて、あたしは声にならない悲鳴をあげた。

顔が熱い。

頭ジンジンする。

見なくたって分かるよ、きっと耳まで赤い。
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