【短編小話】失 恋
自分に嘘をついたまま、季節はあっという間に流れていった。

刻々と過ぎる時間が、こんなにも大事なもんだったなんて。

今更なのが余計辛い。

なんでちゃんと向き合わなかったんだろう。

友達との関係とか、
部活で忙しいとか、
受験だとか。

あたしにとって、ホントにどれも大事だった。

だけど、それを言い訳に変えてしまったのはあたしなんだ。

素直になればよかった。
ちゃんと、素直に。
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