情炎の焔~危険な戦国軍師~
もう何人倒しただろうか。
敵の数は十数人ほどに減っている。
人を斬る不気味な感触とむせ返るような血の匂いで頭がクラクラしてきた頃、誰かの叫び声がした。
「鳥居元忠、討ち取ったり!」
オオーッと割れるような歓声が方々から起こる。
「勝った…」
安心したあまりに腰の力が抜けたが、壁に手をつきなんとか持ちこたえた。
こうして伏見城の戦いは西軍の勝利に終わった。
しかし、この戦いは関ヶ原の前哨戦にすぎない。
次が本当の勝負だ。
慶長5年8月2日。
関ヶ原の戦いまであと1ヶ月。
敵の数は十数人ほどに減っている。
人を斬る不気味な感触とむせ返るような血の匂いで頭がクラクラしてきた頃、誰かの叫び声がした。
「鳥居元忠、討ち取ったり!」
オオーッと割れるような歓声が方々から起こる。
「勝った…」
安心したあまりに腰の力が抜けたが、壁に手をつきなんとか持ちこたえた。
こうして伏見城の戦いは西軍の勝利に終わった。
しかし、この戦いは関ヶ原の前哨戦にすぎない。
次が本当の勝負だ。
慶長5年8月2日。
関ヶ原の戦いまであと1ヶ月。