情炎の焔~危険な戦国軍師~
-サイド友衣-
翌日。
結局あの後は夜遅くなってしまったから自分の部屋に戻ってしまった。
左近様に昨夜のことを話して謝ろう。
そう思って彼の部屋の前まで来た時に、三成様との会話が聞こえてきた。
後ろめたいことは何もないけど、思わず足を止めて様子を窺う。
「左近」
「はい」
「女の経験が豊富なお前に問いたい」
「いきなりどうしました?」
「女に大切な男と上手くやれていると言われて、安心したような苦しいような気持ちになるのは、一体何なんだろうか?」
「何かありました?そんなこと初めておっしゃいましたね」
「いや。ただ聞きたかったのだがな」
三成様、どうしたんだろう?
女の人の話題を自ら持ち出すなんて珍しい。
「さあ。それは俺にもよく分かりませんな」
なぜか気まずそうな声で左近様が答えた。
「そうか。戦の準備中だというのに妙なことを聞いてすまなかった」
変な三成様。
その後、三成様が立ち去る気配がしたのでとっさに身を隠した。
「もしかしたら殿は…?いや、まさかな」
左近様の独り言が聞こえてくる。
意味が分からないままに私は彼の部屋にお邪魔した。
翌日。
結局あの後は夜遅くなってしまったから自分の部屋に戻ってしまった。
左近様に昨夜のことを話して謝ろう。
そう思って彼の部屋の前まで来た時に、三成様との会話が聞こえてきた。
後ろめたいことは何もないけど、思わず足を止めて様子を窺う。
「左近」
「はい」
「女の経験が豊富なお前に問いたい」
「いきなりどうしました?」
「女に大切な男と上手くやれていると言われて、安心したような苦しいような気持ちになるのは、一体何なんだろうか?」
「何かありました?そんなこと初めておっしゃいましたね」
「いや。ただ聞きたかったのだがな」
三成様、どうしたんだろう?
女の人の話題を自ら持ち出すなんて珍しい。
「さあ。それは俺にもよく分かりませんな」
なぜか気まずそうな声で左近様が答えた。
「そうか。戦の準備中だというのに妙なことを聞いてすまなかった」
変な三成様。
その後、三成様が立ち去る気配がしたのでとっさに身を隠した。
「もしかしたら殿は…?いや、まさかな」
左近様の独り言が聞こえてくる。
意味が分からないままに私は彼の部屋にお邪魔した。