情炎の焔~危険な戦国軍師~
あれから東軍は左近様いわく美濃赤坂という所で止まっている。
今日も動きはない。
「おそらく家康殿が来るのを待っているのでしょう」
私がそれを報告すると、左近様は腕組みをしながら言った。
「でもこの前、三成様が家康殿はいまだに江戸にいるから、家康殿の本軍がこちらに来ることはしばらくないって言ってませんでしたっけ」
「戦は何が起こるかわかりませんから」
そう言う彼は軍師の顔をしていた。
「そうですよね」
私だってそう思ったからあんなに三成様を説得したのに、何言っているんだろう。
「三成様はいつ帰って来るんでしょうね」
「多分明日の夜か明け方には帰って来るとは思いますが」
「が?」
左近様がなんだか渋い顔になっているので不安になり、思わず聞き返した。
今日も動きはない。
「おそらく家康殿が来るのを待っているのでしょう」
私がそれを報告すると、左近様は腕組みをしながら言った。
「でもこの前、三成様が家康殿はいまだに江戸にいるから、家康殿の本軍がこちらに来ることはしばらくないって言ってませんでしたっけ」
「戦は何が起こるかわかりませんから」
そう言う彼は軍師の顔をしていた。
「そうですよね」
私だってそう思ったからあんなに三成様を説得したのに、何言っているんだろう。
「三成様はいつ帰って来るんでしょうね」
「多分明日の夜か明け方には帰って来るとは思いますが」
「が?」
左近様がなんだか渋い顔になっているので不安になり、思わず聞き返した。