情炎の焔~危険な戦国軍師~
「今の殿はあんなにぴりぴりして余計なことまで気にしている。だから心配で」
「心配?」
「佐和山城(あっち)でも迷走しておかしなことをしやしないかって」
確かにそうだ、と思った。
今の三成様には自分もまわりも見えていない気がする。
大勝負を前にテンパっているんじゃないのかなって思うくらいに。
「不安だから見に行きたいが、俺までここを離れるわけにはいかない」
私は頷く。
「ましてやあんたに行かせるわけには」
「ううっ」
昨日の失態、本当は怒っているのかな。
そう思ったが、左近様の口から出た言葉は違った。
「心配?」
「佐和山城(あっち)でも迷走しておかしなことをしやしないかって」
確かにそうだ、と思った。
今の三成様には自分もまわりも見えていない気がする。
大勝負を前にテンパっているんじゃないのかなって思うくらいに。
「不安だから見に行きたいが、俺までここを離れるわけにはいかない」
私は頷く。
「ましてやあんたに行かせるわけには」
「ううっ」
昨日の失態、本当は怒っているのかな。
そう思ったが、左近様の口から出た言葉は違った。