情炎の焔~危険な戦国軍師~
「わかりました。失礼しました」
三成様は会うつもりがないと言うと、彼女は健気に頭を下げ、城を去っていった。
好きな人に会うためはるばるやって来たのに、こんなにもあっさり追い返されるなんて。
私だったらショックで打ちひしがれてしまうだろう。
部屋に戻った私はかわいそうな仕打ちだと三成様に言ったが、彼は複雑そうな顔を見せたきり黙ってしまった。
それを見てハッとする。
きっと三成様も会いたかったのだ。
しかし、潔癖な性格ゆえに城内の風紀を乱すのは許せないのだろう。
「ごめんなさい。出過ぎたことを」
私はしおらしく頭を下げる。
「いや、いい」
そのどこか寂しそうな顔が頭から離れないまま、私は部屋を出た。
三成様は会うつもりがないと言うと、彼女は健気に頭を下げ、城を去っていった。
好きな人に会うためはるばるやって来たのに、こんなにもあっさり追い返されるなんて。
私だったらショックで打ちひしがれてしまうだろう。
部屋に戻った私はかわいそうな仕打ちだと三成様に言ったが、彼は複雑そうな顔を見せたきり黙ってしまった。
それを見てハッとする。
きっと三成様も会いたかったのだ。
しかし、潔癖な性格ゆえに城内の風紀を乱すのは許せないのだろう。
「ごめんなさい。出過ぎたことを」
私はしおらしく頭を下げる。
「いや、いい」
そのどこか寂しそうな顔が頭から離れないまま、私は部屋を出た。