情炎の焔~危険な戦国軍師~
「…あれ?」


次に目を覚ますと布団に寝かされていたようだ。


真っ暗なので何も見えない。


「気付いたか」


「心配したのよ、友衣」


いきなり戸が開いて2人の男女の声がした。


この声は…。


部屋がふわっと明るくなる。


「三成様」


そう、そこにいたのは行灯に火をともす三成様と侍女の1人だった。


「まったく。風呂でのぼせるなんてな」


呆れたように三成様が笑う。


「こいつが見つけなかったらどうなっていたことか」


どうやら三成様の隣にいる侍女が、のぼせている私を発見してくれたらしい。


「ありがとう」


そうお礼を言うと、彼女は照れたように笑っていた。


その時。


バタバタバタッ


な、何?
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