情炎の焔~危険な戦国軍師~
「いや、しかしびっくりしましたよ。風呂場で倒れてたって聞いたからもう…」
いきなり切り出した左近様の慌てた表情を見て、本当に心配してくれていたんだと嬉しくなる。
「左近様にも心配かけちゃいましたね」
「ま、あんたを心配するのは俺の役目ですから」
そう言ってなぜか意味ありげに目配せする様子がなんだかお茶目で、思わず笑みがこぼれた。
「ふふふ、左近様って結構キザなんですね」
「気障だなんて」
「誑しって言われるよりいいでしょう?」
「誑しは自覚がありましたけど、気障は自覚ないですね」
その言葉にまた笑ってしまう。
「なんですか、それ」
「俺は自他共に認める「誑しの左近」でしたから」
なぜか自信に溢れているので、またまた笑いがこぼれてしまった。
「それ、胸張って言うことじゃないですよ」
「ハッ、そりゃそうだ」
左近様も快活に笑う。
「まあ、友衣さん。今日はゆっくりおやすみなさい」
「はい。おやすみなさい」
パタンと障子の閉まる音がして、部屋には私1人が残された。
いきなり切り出した左近様の慌てた表情を見て、本当に心配してくれていたんだと嬉しくなる。
「左近様にも心配かけちゃいましたね」
「ま、あんたを心配するのは俺の役目ですから」
そう言ってなぜか意味ありげに目配せする様子がなんだかお茶目で、思わず笑みがこぼれた。
「ふふふ、左近様って結構キザなんですね」
「気障だなんて」
「誑しって言われるよりいいでしょう?」
「誑しは自覚がありましたけど、気障は自覚ないですね」
その言葉にまた笑ってしまう。
「なんですか、それ」
「俺は自他共に認める「誑しの左近」でしたから」
なぜか自信に溢れているので、またまた笑いがこぼれてしまった。
「それ、胸張って言うことじゃないですよ」
「ハッ、そりゃそうだ」
左近様も快活に笑う。
「まあ、友衣さん。今日はゆっくりおやすみなさい」
「はい。おやすみなさい」
パタンと障子の閉まる音がして、部屋には私1人が残された。