情炎の焔~危険な戦国軍師~
「みんな行っちゃったし、寝るか」


私は行灯の明かりを消して早々と眠りに落ちた。


夢を見た。


「オレ達の勝ちだ」


そう微笑む三成様が目の前にいる。


「やった!」


私は隣にいる左近様と手を取り合って喜んでいる。


「友衣、お前のおかげだ。礼を言う」


「友衣さん、ありがとうございました」


そうして私達はまた佐和山城に戻り、以前のように楽しく過ごす。


「左近に友衣、また仕事を放り出していちゃつくな」


「いいじゃないですか、三成様。たまには」


「そうですよ、殿」


「ひゅー、うらやましい♪」


「まったくだ」


「うわっ、ひなたさんに平助さん」


「まったく、相変わらず見せつけてくれる奴らだな」


そうやって最後には笑い合う。


ああ、正夢になったらいいな…。
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