情炎の焔~危険な戦国軍師~
「だ、誰?!」
正体を確かめようと振り向くと、私をつかまえていたのはすらりと背が高く、クールな印象のポニーテールの女性であった。
「大声を出さないで」
「えっ?」
どういうこと?
「そんなことを大声で叫んだら、あなたが三成殿の仲間ということが知られてしまう。ここは徳川家の息のかかった者がうじゃうじゃいるんだから危険よ」
「それなら、あなたは?」
「私もその1人よ」
それを聞いて思わず身構える。
「そんなに警戒しなくてもいいわ。捕らえるつもりはないから」
確かに悪い人には見えないけど。
そう思った私はそっと聞いてみた。
「三成様はもう捕まってしまったんですか?」
「いいえ」
それを聞き、思わずホッと胸を撫で下ろした。
「それより、ここは危険よ。すぐお戻りなさい」
「でも三成様を助けなきゃ」
「三成殿の仲間だと知れたらあなたまで捕縛されるわよ」
「それでもいいです」
「三成殿はそんなこと、望まない」
その言葉に、ついムッとしてしまう。
「あなたに三成様の何がわかるんですか?」
そのセリフが意外だったのか、目の前の女性は少し困惑した表情になった。
私は構わず言う。
「三成様を脅かし、左近様をあんなになるまで傷つけた東軍の人なんかに何が…」
すると女性は、ふぅ、と小さく息を吐いて言った。
「少しだけど三成殿に仕えていた時もあったから」
「!?」
思わず女性の顔を見た。
正体を確かめようと振り向くと、私をつかまえていたのはすらりと背が高く、クールな印象のポニーテールの女性であった。
「大声を出さないで」
「えっ?」
どういうこと?
「そんなことを大声で叫んだら、あなたが三成殿の仲間ということが知られてしまう。ここは徳川家の息のかかった者がうじゃうじゃいるんだから危険よ」
「それなら、あなたは?」
「私もその1人よ」
それを聞いて思わず身構える。
「そんなに警戒しなくてもいいわ。捕らえるつもりはないから」
確かに悪い人には見えないけど。
そう思った私はそっと聞いてみた。
「三成様はもう捕まってしまったんですか?」
「いいえ」
それを聞き、思わずホッと胸を撫で下ろした。
「それより、ここは危険よ。すぐお戻りなさい」
「でも三成様を助けなきゃ」
「三成殿の仲間だと知れたらあなたまで捕縛されるわよ」
「それでもいいです」
「三成殿はそんなこと、望まない」
その言葉に、ついムッとしてしまう。
「あなたに三成様の何がわかるんですか?」
そのセリフが意外だったのか、目の前の女性は少し困惑した表情になった。
私は構わず言う。
「三成様を脅かし、左近様をあんなになるまで傷つけた東軍の人なんかに何が…」
すると女性は、ふぅ、と小さく息を吐いて言った。
「少しだけど三成殿に仕えていた時もあったから」
「!?」
思わず女性の顔を見た。