情炎の焔~危険な戦国軍師~
第40戦 残された者達
-サイド友衣-
無我夢中で私はお寺に戻った。
「お帰りなさい」
部屋に入ると、左近様がそう言ってくれる。
その顔を見た瞬間、私の中で何かが弾けた。
「左近様あぁっ!」
思わず激しく泣きつく。
左近様は何かを察したらしく、私が落ち着くまで黙って背中を撫でてくれていた。
「左近様」
ある程度落ち着いてから言う。
「どうしたんです?」
「私は三成様を救えませんでした」
「まさか…」
彼の顔が青ざめる。
私は六条河原でのことを包み隠さず話した。
「…そうでしたか」
左近様は悲しげにうつむく。
「ごめんなさい」
「あんたが謝ることではありません」
「いいえ。私のせいです」
私には帰りの馬の上でずっと考えていたことがあったのだ。
無我夢中で私はお寺に戻った。
「お帰りなさい」
部屋に入ると、左近様がそう言ってくれる。
その顔を見た瞬間、私の中で何かが弾けた。
「左近様あぁっ!」
思わず激しく泣きつく。
左近様は何かを察したらしく、私が落ち着くまで黙って背中を撫でてくれていた。
「左近様」
ある程度落ち着いてから言う。
「どうしたんです?」
「私は三成様を救えませんでした」
「まさか…」
彼の顔が青ざめる。
私は六条河原でのことを包み隠さず話した。
「…そうでしたか」
左近様は悲しげにうつむく。
「ごめんなさい」
「あんたが謝ることではありません」
「いいえ。私のせいです」
私には帰りの馬の上でずっと考えていたことがあったのだ。