情炎の焔~危険な戦国軍師~
「バカ」
「こんなひ弱い体のお前が戦えるか」
「変な顔だったぞ」
「まったくバカの考えることはわからん」
「別に貴様のことを心配しているからではない」
「目障りなのだよ」
うたかたのように次々に現れては消えていく言葉達。
「三成様、突き放すようなことばかり言ってたのに」
思わず呟くと、左近様はフッと目を細めて笑った。
「あの方は本当に不器用でしたからね」
本当に不器用だ。
扇を開け閉めしながらひどいことばかり言っていた。
本当はそう思っていないのに、わざと冷たく振る舞っていた。
でも、ずっと信頼していた。
私も。
左近様も。
あなたを信じて信じ抜いてついて行き、そして戦った。
「友衣さん」
「はい」
「ありがとうございます」
いきなり左近様にそう言われたが、私にはわけがわからなかった。
「こんなひ弱い体のお前が戦えるか」
「変な顔だったぞ」
「まったくバカの考えることはわからん」
「別に貴様のことを心配しているからではない」
「目障りなのだよ」
うたかたのように次々に現れては消えていく言葉達。
「三成様、突き放すようなことばかり言ってたのに」
思わず呟くと、左近様はフッと目を細めて笑った。
「あの方は本当に不器用でしたからね」
本当に不器用だ。
扇を開け閉めしながらひどいことばかり言っていた。
本当はそう思っていないのに、わざと冷たく振る舞っていた。
でも、ずっと信頼していた。
私も。
左近様も。
あなたを信じて信じ抜いてついて行き、そして戦った。
「友衣さん」
「はい」
「ありがとうございます」
いきなり左近様にそう言われたが、私にはわけがわからなかった。