情炎の焔~危険な戦国軍師~
第41戦 打ち明けられた寵女の正体
その後、私達はやはりお寺で法春さん達と暮らした。
「友衣殿。小助と廊下の掃除をして下さらぬか」
「はい、わかりました」
なるべく明るく笑顔で振る舞っているけれど、心の中ではやっぱり三成様の死のショックが尾を引いている。
口は悪かったけど、私を最期まで守ってくれた三成様。
「友衣」
私を呼ぶ落ち着きのある声。
「三成様…」
あなたを助けたかったのに。
悲しい気持ちになっていると、玄関から法春さんの声が聞こえて来る。
「あなた、何者です?」
「?!」
そのただならぬ台詞に、私は思わず玄関に向かう。
そして思わず来客の名前を呼んだ。
「華さん…!」
「友衣殿。小助と廊下の掃除をして下さらぬか」
「はい、わかりました」
なるべく明るく笑顔で振る舞っているけれど、心の中ではやっぱり三成様の死のショックが尾を引いている。
口は悪かったけど、私を最期まで守ってくれた三成様。
「友衣」
私を呼ぶ落ち着きのある声。
「三成様…」
あなたを助けたかったのに。
悲しい気持ちになっていると、玄関から法春さんの声が聞こえて来る。
「あなた、何者です?」
「?!」
そのただならぬ台詞に、私は思わず玄関に向かう。
そして思わず来客の名前を呼んだ。
「華さん…!」