情炎の焔~危険な戦国軍師~
とりあえず私は華さんを左近様がいる部屋に連れていった。
「あんたは…!」
左近様は彼女を見た瞬間、驚きをあらわにした。
「あなた様もこちらにいらしたのですね。ご無沙汰しております。島様」
「一体何の用ですか?殿はここにはいませんが」
その声はいつになくどこか冷たい。
後でわかったことだが、華さんは1年半ほど前に突然現れたらしい。
そしていきなりやってきたくせに三成様をたぶらかした。
三成様に、そんな得体の知れない小娘など寵愛すべきではないと忠告しても聞き入れなかったという。
そのようなことがあったので、あまり華さんには好感を抱いていないらしいのだ。
話を戻そう。
「そうですか」
華さんはしゅんとしてしまう。
この様子だと、三成様の悲劇は知らないみたい。
「三成様の行方を追っているんですか?」
私はそっと聞いてみた。
「はい」
間髪入れずに頷く彼女を見て、真実を話した方がいいか迷ってしまう。
しかし、もしここで三成様のことを言わなかったならば、その身が朽ち果てるまでどこまでもさがしに行ってしまうように思われた。
決意した私は勇気を出して告げる。
「三成様は…亡くなられました」
「あんたは…!」
左近様は彼女を見た瞬間、驚きをあらわにした。
「あなた様もこちらにいらしたのですね。ご無沙汰しております。島様」
「一体何の用ですか?殿はここにはいませんが」
その声はいつになくどこか冷たい。
後でわかったことだが、華さんは1年半ほど前に突然現れたらしい。
そしていきなりやってきたくせに三成様をたぶらかした。
三成様に、そんな得体の知れない小娘など寵愛すべきではないと忠告しても聞き入れなかったという。
そのようなことがあったので、あまり華さんには好感を抱いていないらしいのだ。
話を戻そう。
「そうですか」
華さんはしゅんとしてしまう。
この様子だと、三成様の悲劇は知らないみたい。
「三成様の行方を追っているんですか?」
私はそっと聞いてみた。
「はい」
間髪入れずに頷く彼女を見て、真実を話した方がいいか迷ってしまう。
しかし、もしここで三成様のことを言わなかったならば、その身が朽ち果てるまでどこまでもさがしに行ってしまうように思われた。
決意した私は勇気を出して告げる。
「三成様は…亡くなられました」