情炎の焔~危険な戦国軍師~
三成様、清正様、正則様はもともと豊臣秀吉様の元で一緒に育った。
しかし彼の死後、3人は豊臣家を愛するあまり分裂した。
清正様と正則様は一番権力を握る見込みのある徳川家康殿につき、彼の元で豊臣を守っていこうと考えている。
しかし、三成様はあくまでも豊臣家が一番であることを望み、徳川家が権力を握ることをひどく嫌がった。
よって大名達は石田派と徳川派(反石田派)に分かれ、徳川派の黒田長政殿、浅野長政殿らはそんな三成様を嫌い、石田屋敷襲撃計画まで立てたため、やむなく佐和山城に蟄居している…というのだ。
三成様は清正様の言葉を聞いて冷たく笑った。
「またその話か。何度も言ったであろう。あの狸(家康)の元につくくらいなら死んだ方がましだ」
「秀頼様はまだ幼い。実権を握っているのは家康殿だ。今、両者が対立したらどちらが勝つ」
「そうなったらオレは秀頼様につくつもりだ。そして何としてでもあいつの鼻を明かしてやる」
「そんな夢物語のようなことを言うな」
正則様が声を荒げるが、三成様は表情ひとつ変えない。
清正様は努めて静かに三成様に問いかける。
「なあ三成、なぜそんなに徳川を嫌う」
「家康は秀吉様のご遺志をことごとく踏みにじった」
「確かに目に余る振る舞いは多々ある。しかし…」
「目に余る振る舞いだと?」
三成様の目がギラリと光った。
しかし彼の死後、3人は豊臣家を愛するあまり分裂した。
清正様と正則様は一番権力を握る見込みのある徳川家康殿につき、彼の元で豊臣を守っていこうと考えている。
しかし、三成様はあくまでも豊臣家が一番であることを望み、徳川家が権力を握ることをひどく嫌がった。
よって大名達は石田派と徳川派(反石田派)に分かれ、徳川派の黒田長政殿、浅野長政殿らはそんな三成様を嫌い、石田屋敷襲撃計画まで立てたため、やむなく佐和山城に蟄居している…というのだ。
三成様は清正様の言葉を聞いて冷たく笑った。
「またその話か。何度も言ったであろう。あの狸(家康)の元につくくらいなら死んだ方がましだ」
「秀頼様はまだ幼い。実権を握っているのは家康殿だ。今、両者が対立したらどちらが勝つ」
「そうなったらオレは秀頼様につくつもりだ。そして何としてでもあいつの鼻を明かしてやる」
「そんな夢物語のようなことを言うな」
正則様が声を荒げるが、三成様は表情ひとつ変えない。
清正様は努めて静かに三成様に問いかける。
「なあ三成、なぜそんなに徳川を嫌う」
「家康は秀吉様のご遺志をことごとく踏みにじった」
「確かに目に余る振る舞いは多々ある。しかし…」
「目に余る振る舞いだと?」
三成様の目がギラリと光った。