情炎の焔~危険な戦国軍師~
「左近様を?」


不安になりながらも私は聞く。


「島様を、友衣さんを、そして何より三成様を騙していたんです」


「どういうことですか?」


「私、徳川の間者だったんです」


「え?!」


今度は私の顔が凍りつく番だった。


華さんが間者だなんて。


左近様を見ると、やっぱりという顔をしている。


華さんは泣きそうになりながら間者になったいきさつを話し始めた。
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