情炎の焔~危険な戦国軍師~
「三成様」
耐えられなくなった私は失礼しますも言わないで障子を開けた。
「友衣か」
三成様はそれを咎める様子もなく言う。
「私は未来から来たって言いましたよね」
「藪から棒に何だ」
「徳川方について下さい。でないと関ヶ…」
関ヶ原の戦いで負け、処刑されてしまいます。
その言葉は出なかった。
(え…)
声が出ない。
「なんで?」
あ、声出た。
「あの、関ヶ…」
肝心なことを言おうとするとまた声が出なくなる。
どうして?
未来を教えるなというの?
「友衣?」
「すみません。何でもないです」
なんでなの?
これからのことを教えられれば関ヶ原の合戦を回避出来る。
三成様や左近様を助けられると思ったのに。
「私は何のために未来から来たの…?」
その問いに答えられる人はいなかった。
耐えられなくなった私は失礼しますも言わないで障子を開けた。
「友衣か」
三成様はそれを咎める様子もなく言う。
「私は未来から来たって言いましたよね」
「藪から棒に何だ」
「徳川方について下さい。でないと関ヶ…」
関ヶ原の戦いで負け、処刑されてしまいます。
その言葉は出なかった。
(え…)
声が出ない。
「なんで?」
あ、声出た。
「あの、関ヶ…」
肝心なことを言おうとするとまた声が出なくなる。
どうして?
未来を教えるなというの?
「友衣?」
「すみません。何でもないです」
なんでなの?
これからのことを教えられれば関ヶ原の合戦を回避出来る。
三成様や左近様を助けられると思ったのに。
「私は何のために未来から来たの…?」
その問いに答えられる人はいなかった。