情炎の焔~危険な戦国軍師~
静かに雪の降る夜、大坂城のとある居間では、1人の将が思案を巡らせていた。
それは冬の陣の直前に出城を築こうと考えていた姿そのままである。
そこにひとつ、影が下り立った。
「幸村。影月(かげつ)が興味深い情報を持ってきた」
「興味深い情報?」
将は静かに影…忍に目を向ける。
「京から少し離れた山にかつて三成殿に仕えていた者がいるらしい」
「それは本当か?藤吾(とうご)」
「ああ。間違いないそうだ」
「今は豊臣の危機。その方にもご助力願いたいものだな」
幸村と呼ばれた将…真田幸村の目の奥がキラリと光った。
それは冬の陣の直前に出城を築こうと考えていた姿そのままである。
そこにひとつ、影が下り立った。
「幸村。影月(かげつ)が興味深い情報を持ってきた」
「興味深い情報?」
将は静かに影…忍に目を向ける。
「京から少し離れた山にかつて三成殿に仕えていた者がいるらしい」
「それは本当か?藤吾(とうご)」
「ああ。間違いないそうだ」
「今は豊臣の危機。その方にもご助力願いたいものだな」
幸村と呼ばれた将…真田幸村の目の奥がキラリと光った。