情炎の焔~危険な戦国軍師~
「♪ねえ、教えて?君の本当の気持ち。からかってるの?本気なの?」


就寝前、私の頭の中では「もっと君が知りたくて」というJ-POPが流れていた。


「♪あたしに向けられるキャンディみたいに甘い言葉の意図を教えてよ。遊んでるの?本心なの?」


ねぇ、なぜ左近様は私のそばにいてくれるの?


左近様の甘い態度の意味がわからない。


「♪あたしはもっと君を知りたいの。だからお願い。好きじゃないなら口説かないで」


ただ単に誑し込みたいから?


それとも、もしかして私を?


「♪聞いてみても自由な風みたいにのらりくらりかわす君はずるいboy」


左近様、教えて下さい。


「♪いっそのこと嫌いになりたい。こんなにもどかしい思いをするのなら」


そうしてくれないと、きっと私、もっとあなたに溺れていってしまう。


「♪恋じゃない、恋なんかじゃない。そう言い聞かせてる声はなんだか弱々しくて」


好き。


「♪やっぱり恋なんだって思う。ねぇ、あたしを愛して」


私、あの人が好き…。
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