情炎の焔~危険な戦国軍師~
それから数日、私達の間には何もなかった。


ただ普通に顔を合わせたら、たわいない話をするだけ。


私は自分の気持ちに気付いていながら、一歩踏み出す勇気が出せずにいた。


1週間後、私がまた竹刀を振り回していると彼がやって来た。


「今日も頑張ってますね。友衣さん」


太陽の光に照らされて、ただでさえ眩しいその笑顔が10倍眩しい。


「そういえば」


「はい?」


「あんたは気になる男、いないんですか?」
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