情炎の焔~危険な戦国軍師~
その後も俺は友衣さんと戯れていた。
(相変わらず可愛い反応だ)
南天の実のように赤く色付く顔を見ると、もっと意地悪なことを言ってしまいたくなってしまう。
そんなある日、殿が話しかけてきた。
「左近」
「はい」
「友衣が気になるか?」
「前にも言いましたが、からかい甲斐があるんでね」
「お前の悪い癖だな」
「あんなにからかうのが面白い人はいませんから」
半ば呆れたような顔をして去っていく殿の背中にそう言いながら、まるで自分に言い聞かせているような気分になっていた。
なぜだ?
なぜそんな気持ちになる?
まさか他に理由があるのか?
反応を見るよりも、もっと友衣さんと関わりたいと思う理由が…?
頭の中で自問自答をしていると、ふいに泣きそうな声が飛び込んできた。
「やっぱり左近様は私のことが好きで口説いてたわけじゃないんですね」
「友衣さん…!」
(相変わらず可愛い反応だ)
南天の実のように赤く色付く顔を見ると、もっと意地悪なことを言ってしまいたくなってしまう。
そんなある日、殿が話しかけてきた。
「左近」
「はい」
「友衣が気になるか?」
「前にも言いましたが、からかい甲斐があるんでね」
「お前の悪い癖だな」
「あんなにからかうのが面白い人はいませんから」
半ば呆れたような顔をして去っていく殿の背中にそう言いながら、まるで自分に言い聞かせているような気分になっていた。
なぜだ?
なぜそんな気持ちになる?
まさか他に理由があるのか?
反応を見るよりも、もっと友衣さんと関わりたいと思う理由が…?
頭の中で自問自答をしていると、ふいに泣きそうな声が飛び込んできた。
「やっぱり左近様は私のことが好きで口説いてたわけじゃないんですね」
「友衣さん…!」