情炎の焔~危険な戦国軍師~
「はわわ」


さっきのひなたさんの台詞を本人に聞かれていたなんて。


「友衣さん、何を慌てているんです?」


「いや、だって」


「慌てることないですよ。俺も友衣さんが大好きですから」


「え!!」


相変わらずさらっと言ってくれる人だ。


「あ、左近様ダメですよ。そんな刺激の強いこと言ったら。この子、男慣れしてないんですから」


どういうわけかひなたさんが私の親みたいになっている。


「ははは」


左近様は太陽みたいに明るく笑っていた。


なんだかなあ。


そんな私の気持ちに気付いたのか、2人で廊下を歩いていた時にいきなりこう言われた。
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