恋愛ゲーム。~彼の気持ち~ 短編
明日花の元へ
その日の夜。
夢の中--
『颯人…決心はつきましたか?』
「…誰だよ、お前。」
『明日花様をここまで導いたものです。』
…こいつが…
明日花をここに連れてきた?
「ってめぇ!
明日花を返せよっ」
『それなら颯人、おまえ自身が明日花様に
会いに行けばいいでしょう?』
…俺は…
もう決めた。
「行くよ、明日花の元へ。」
『それでいいんですね?』
「あぁ。」
『それでは明日、颯人が目覚めた時、
明日花様の世界にいるでしょう。
そして颯人は明日花様のクラスに転校という形を取ります。
向こうの世界で幸せになって下さいね。』
…あぁ。
幸せになるよ。
そして伝える。
“愛してる”の言葉を--