小さなあくび。
「芙美!」
「ん?」
「じゃじゃーん!」
自慢げに、ものすごい笑顔で茶色の箱を二つ出してくる昴。
「これ、昼休み外でた時に見つけてさ。プレゼント。」
「開けていい?」
うん、と子犬のように見つめてくる昴をただただ可愛いと思う。
愛しいと思う。
箱を開けると、白い包装紙で包まれた物体。
白い包装紙を取ると、現れたのは
淡い水色の全体的に丸~いカップ。
「わぁ。
とってもいい色!ありがとう。」
一緒に住み始めて、2ヶ月が過ぎた。
お互い仕事もしているし、あっという間に過ぎて行く。
「俺は黄緑のカップ!」
と、またまた自慢げに見せてくる昴。
色違いのカップは、これで4組目。
食器棚に飾られるカップは、私の大好きな水色ばかり。