雪は白、真っ赤な太陽。



心理学の授業が俺が起きた今終わったようだ。



起きてみると白雪はいなくなっていて、代わりに手の中の小さなメモと
ぎらぎらと目を輝かせたたくさんの人がいた。



そいつらは授業が終わった途端に俺のことを揺さぶり起こし
何か訪ねている。



「「大地!お前いつの間に白雪姫と仲良くなったんだよ?!俺にも紹介しろよ!」」



「「もしかして姫と付き合ってるのか?」」


「「あの白雪姫とどんな話するの~?」」



いろいろと言いたいことはもちろんたくさんあったが、まずは一つ。




「白雪姫じゃなくて、あの子の名前は白雪だよ。」




俺はそれだけを言うと、人をかき分けて教室を出て行った。




< 26 / 34 >

この作品をシェア

pagetop