雪は白、真っ赤な太陽。
東雲はわたしがご飯を食べている時にふらっとやってきて話しかけてくれた。
この変わった容姿のせいで、興味本位で近づいて来られたり、避けられたりばかりで、軽い感じで話しかけられた事がなかったわたしは、東雲の裏表のないおしゃべりが好きだった。
こんな人が他にもいるのかな?と思うと本当に友達がほしくなる。
きっとわたしは人生を損しているのだろうとわかる。それがやっとわかりだした今、急に孤独を感じるのだ。
東雲の周りにはいつも人がいて、彼はみんなを楽しませている。
なんでみんなの人気者の東雲がわたしと一緒にご飯を食べてくれるのか、それはわからないけど、
こんな機会そうそうないからお昼休みを大切にしたい。
強い風が吹き、たくさんの木々が揺れる。