総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
「なにソレ!!総長が出入り禁止の倉庫とか、訳わかんないよ!!」
『そ、そうだけど!!』
「……なに?もしかして、自分が【羅刹】だから、とか考えてたりしたワケ?」
『な……っ』
「あ、図星か」
言葉に詰まった私を見て、苓はクスクスと笑った。
「全く……心配性だなぁ」
『………ふんっ』
「まぁ自信持って?もう飛鳥は、俺の認めた正真正銘の総長なんだからさ」
『……はーい』
渋々ながら返事をした私に
「それはそうと、飛鳥。元総長として、伝えておきたい情報が…」
苓が、そう言いかけた途端。
~♪~~♪
「……あ」『……げッ』
私のケータイから、音楽が鳴り始めた。