総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
「うぅ…俺、嬉しいよ!まさか、無愛想な二人にデレてもらえる日が来るなんて!!」
「「……は?」」
「雷河はツンデレだから、まだデレる時もあったけどさぁ…悠途のデレなんてレア中のレアじゃん!やべっ、お母さんちょー嬉しい!!」
「「……………」」
「あはっ!結城さん、そんな事を言う前に逃げた方がいいんじゃないかな?」
「え、なんで?」
「んー、二人を見れば早いと思うけど」
そう言って大輔が指したのは、結城の後ろで仁王立ちする雷河と悠途の二人。
「……誰がツンデレだ、誰が…」
「……なにが『お母さん』だ。キメェんだよ、メガネめ」
「……………げ」
ゴゴゴゴゴ…という効果音と共に怒りのオーラを背負う二人を見た結城の顔が、みるみるうちに青ざめていく。