総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
こういう時、頼りになるのはリョウ。
ヘンタイ
自ら紳士を自負してるだけあって、頼めばちゃんと教えてくれる。
けど、リョウが教え始めると同時に睦月が私達に絡み出し。
苛立ったリョウが睦月に毒舌攻撃をはじめると、それを面白がる恍太が更に騒ぎたてる。なんという悪循環。
『………お前らは小学生かっ』
「なに言ってんの飛鳥。俺たち、頭脳だけなら高校生だよ?」
『恍太、今のこの状況でその返しはやめてくれ…』精神的にキツいもんあるから!
「まぁ確かに、俺より成績悪かったもんなー飛鳥」
『う、うるせぇ!そういう睦月だって、成績下から2番目だったじゃねぇか!!』
「でも俺の方が一点上だもん」
『くっ……!』
私は唇を噛み締めると、じゃれあう3人から目を離して問題へと向き直った。
(いかん、これじゃあ総長の威厳というものが……!)
とりあえず、次は絶対に睦月よりも高い順位をとろう…と誓ったその時、私の部屋のインターホンが鳴った。