総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
『今まで、黙っててすみませんでしたッ!』
それから5分後。
やっと落ち着きを取り戻した私は、未だに事態を把握できていない睦月達3人に深々と頭を下げた。
「え…いや、あの……」
「……現状が、良くわからないんだが」
「うん。飛鳥は、何か俺達に悪い事をしたのか?」
『まぁ……現在進行形で隠し事を』
私はそう答えると、一つ息を吸って――…
『俺…いや、私の名前は村瀬飛鳥。正真正銘の女で、2年前に暴れていた――[羅刹]なんですっ』
…――自ら、正体を明かした。