総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜
主語も目的語も無かったけれど、その一言の意味を正確に理解した私は一つ頷くと
『だから――これが、本当の償いだ!』
そう言って、右の拳を大輔の方へ突き出した。
それを見た大輔は、一瞬目を見開いた後…すぐに意図を察し、右の拳を私の方へと突き出す。
点対称のように、同じ格好をする私達。
そして、紡がれる合言葉――…
「自分の行いを悔いながら、吹き飛ぶがいい」
『冷酷非道に、叩き潰してあげるから』
「『さぁ――…
貴方に、裁きの鉄槌を!』」