総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜




……こうして、俺はめでたく『以前通りの関係』を手に入れた。


……けれど、それは表面上の話。



(この関係は、歪んでいる)



いま飛鳥が隣で笑っているのは、俺が頼んだから。


いわば、義務感からだと……俺は正確に理解していた。



そして、そのままではいけない事も。



――…俺は再び、考え始めた。


どうすれば飛鳥は、『俺を傷つけた』という過去を克服できるだろうかと。


考えて、考えて……そうして出来上がった作戦は、あまりにもお粗末な物だった。




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