総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜



……やばい。本当に、やばい。


まさかこんなに早く、秘密が暴かれたり貞操の危機に陥ったりするなんて……!!



『……や、やめっ、』



玄関に響く自分の艶っぽい声に、思わず愕然とする。


しかも、



「やーだっ」



追い撃ちをかけるように、恍太の指が私の胸へ伸ばされる……!!



『ちょっ…こら……!!』


「男なら、平気だよね?」



悪戯っぽい声に翻弄されて、抵抗する力まで抜けてきた。


(や……やだ……っ)


もうだめだ、と思ったその瞬間。



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