総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜



(………はぁ)


それに気付いた私は、心の中で嘆息すると。



(自分の行いを悔いながら、吹き飛ぶがいい)


心の中に沸き上がる闘争本能を、全力で押し潰しながら


『冷酷非道に、叩き潰してあげるから』



『さぁ――…
貴方に、裁きの鉄槌を』



かつて唱えた決まり文句を、小さな声で呟いて――…




私を殴るために接近してきた総長へ、自然な動きで蹴りを繰り出した。



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