夢見るゾンビ
「グルルルーン」
竹内さんのお腹が鳴った。
「黙れ、この。私が森永に言いたかったのは、森永が立ち向かう気があるんなら、私は・・・」
「グルグルグルルルーン」
竹内さんのお腹は、竹内さんのキャラとは程遠い愉快な音色で鳴り続ける。
なんだか無性に笑えてきた。
「アハハハハハハ!」
竹内さんも、笑いだした。
「ねぇ、右下にして寝ると少し良くなると思うんだけど」
そう教えてあげると、竹内さんは
「おぉ、そうか」
と素直に従った。
竹内さんがかわいいと、初めて思った。
ひとしきり笑ったら、まぶたが重くなってきた。
「もう寝ましょ。明日、たくさん踊らなきゃ・・・」
竹内さんが何か言ってるのが聞こえたけれど、途中で私は夢の中へ落ちていった。