夢見るゾンビ

「よろしくお願いします♪」

ゆなちゃんは何かかわいらしいことを言ったらしく、教室の雰囲気は和んでいた。

特に男子がメロメロになっているのが、誰が言わなくても分かった。

たった二言三言で男子を骨抜きにしちゃうゆなちゃん、あなたは魔女ですな。

そう言う私も、あなたに夢中です!

メロメロっす!

走れメロメロっす!

ゆなちゃんは、スカートをふわりと翻して自分の席に座った。

その仕草が、いちいち可愛い。

隣に座っているそうた君と、親しそうに何か言葉を交わした。

なんだこの二人~!!超お似合いなんですけど?

それにそうた君といつの間にそんなに仲良くなっちゃって!

残念だったねぇ男子諸君!

あ、私も残念だった。



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