夢見るゾンビ
多数決により、私が英語部の副部長、ぶーちゃんは会計に選ばれた。
「じゃ、次は文化祭で何やるかを決めましょう~。ちなみに去年は部員がいなかったんで、私が英語の生歌を披露しましたけど、校長先生に『来年はそれやめて』って言われちゃいました、アハハハハ~」
「じゃミュージカルは?」
「それも歌うでしょ?私、歌は苦手・・・」
「じゃ、ぶーちゃんは木の役ってのはどう?私と竹内さんが他全部やるから」
「先生もやりますよぉ」
「ちょっとその前に」
竹内さんが他3名の暴走を止めた。
さすが部長!
みんなが自然に、竹内さんの次の言葉に注目した。
竹内さんはなぜか、少しためらった。
少しためらってから、
「森永・・・あの」
私を見た。
「・・・私のことは、詩織って呼んで。だから、・・・私もばんびって呼んでもいい?」
竹内さんは言わなかったけれど、私には竹内さんが、
「あんたと友達になりたいな」
そう言ってくれたのだと分かった。
「もちろん!」
私はそう言ってから、嬉しくなって叫んだ。
「まじすかピョンピョーン!」