夢見るゾンビ
登山当日。空はすっきりと晴れ渡った。
なんだか荷物がやたら多いぶーちゃん。
詩織は、真っ赤なウインドブレーカーにチェックの山スカートなるものを履き、ストックまで持って準備万端だ。
そして、門脇先生。
「はーい、一応英語部の活動ということなので。皆さん、グッドモーニング~。これからマウンテンにクライムしましょうね、アハハハ~」
本日の登山ガイドは、浩二おじちゃんだ。
「はい、それじゃ登りましょーね。って、一人変な格好の人がいますが」
ミーシャは、ホイッチョの格好をしている。他に私服ないの?
「森の王子、ホイッ・・・」
「それじゃ寒いから、これ着なさい」
全くテイストの合わない、真っ黒いフリースジャケットを強制的に着せられた。
「あぁ、男のマロンがぁ・・・」
「それじゃあ、出発!!」