夢見るゾンビ

詩織が、叫んだ。

「踊る社長に、なるぞー!」

ぶーちゃんも、両手を口にあて声を張り上げた。

「ダイエットするぞー!」

ミーシャが、私の隣で声を枯らす。

「ばんびをヨメにするぞー!」

そして、私のほっぺに軽くキスをしたのを、私は拒まなかった。

友情の証、としてね。

浩二おじちゃんが、叫ぶ。

「今年は、運命の人と富士山登りたい~!」

続けて門脇先生も、叫んだ。

「すみません、誰かいい人紹介してくださーい!」

・・・あれ?

この二人、もしかして・・・

「…え?」

一拍遅れて、浩二おじちゃんと門脇先生が、顔を見合わせてから恥ずかしそうに目をそらせる。

ちょっと遅れ気味のタイミングも、ぴったり!

もしかして、もしかするかもね?


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