夢見るゾンビ

結局私は、浩二おじちゃんいやお兄さんの特製オムライスの誘惑に負け、呼び方を変更することにした。

「お兄ちゃん、オムライスおいしい」

浩二おじちゃん(心の中ではこっそり呼んでいる)は料理上手だ。卵料理なんかはお母さんよりもおいしいかもしれない。

「いや~、浩二お兄ちゃんはいいお嫁さんになれるねぇ」

そう冷やかすと、おじちゃんは話をよく聞いていなかったのか、

「そうだろ~?」

と調子に乗っている。それから、

「ん?お嫁さんになれる?なれるかアホ!」

と突っ込みを入れてきた。

浩二おじちゃんは、ワンテンポずれている。


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