夢見るゾンビ
「・・・」
突然、胸に何かがこみあげた。
「よかったな」
その一言に、おじちゃんの全ての思いがこもっているのが分かった。
おじちゃんの、私への思いが伝わってきて、
今までのこと、そのときの気持ちが波のように膨らんできてこらえきれず、
視界がぼやけた。
―――そう。本当に、よかった。
気づかれたくなかったから、「うん」と声に出さずにうなずいたけど、その拍子に涙が一粒、頬を伝って転がっていった。