夢見るゾンビ
何回計算しなおしても、同じ答えしか出てこない。
それに気づいた途端、私は弾かれたように青木くんから離れた。
え―――――!!
ちょ、それは困る!
だって私は「青木くんとゆなちゃん応援委員会」の委員長なんだから。
そりゃ確かに、青木くんとゆなちゃんがいい感じと思ってるのは私の勝手な思い込みかもしれないけど、今日青木くんを見つめていたゆなちゃんの瞳には確かに、ハートのマークが映っていたし、青木くんだってゆなちゃんのこと、見てたじゃん!
と思う一方で、
キャ――――!!
え、何それ!てことは青木くん、ゆなちゃんのことを見てると思ってたけど、実は隣の私を見てたってこと?!
と、素直に喜んでしまっている自分もいた。