天然泣き虫彼女
文化祭
メイドさん
───文化祭当日。
時間が進むのがやけに早く感じるよ……
「………うわ」
俺はついポロッと呟いてしまった。
呟きたくもなる。
だってどう見ても執事服だ。
俺は着たくない。
「……てっちゃん、これ絶対着なきゃ───「ダメ」」
ダメ?と聞く前に言われた…
「……着たくない」
「お前引き受けただろ」
「………はぁ」
しょうがないと自分に言い聞かせ服を着替えた。