天然泣き虫彼女



着替え終わり教室に入ると──



「「「キャーーーーー」」」




うるさ………っ。


女はやっぱりめんどくさい。



そんな俺の心を知ってか知らずか俺を囲む女。




迷惑極まりない。



「………邪魔。どいて」



そう言うと若干びびり気味にどけた。



「………てっちゃん、着た。……奈々は?」



「来て早々高城かよ…」


呆れ気味に言うてっちゃんは口ではそう言っても結局は場所を教えてくれる。



「………あそこ」



てっちゃんにお礼を言って奈々の方に歩いて行った。



俺は奈々を見て言葉を失った。




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