あたしは君を愛してます。
〜結花side〜
ー季節は春
今日から高校生活が始まる
私は愛花と桜が舞う路地をこれから始まる高校生活に期待を弾ませながら歩いていた。
「ねぇ、結花。今日から華の高校生だよ! 結花もそろそろ恋したら?」
私の隣を歩く親友の 河西愛花 が急にこんなことを言ってきた
「急に何〜?私はいいの。 それより愛花でしょ!初恋もまだなんて、早く良い人見つけなさーい!」
中学では数えきれないほど告白されてきた可愛い愛花
女子の私から見ても愛花は女の子らしくてものすごく可愛い
なのに初恋がまだって…。
人の心配より自分の心配してほしいよ
「そうだけどさぁ…。結花も恋しようよ!そろそろ前に進まなきゃさ」
『前に進む』か…
私はあの時から時間が止まっている
愛花や家族、友達皆に『前に進まなきゃ!』必ずこの言葉を言われる
私の気持ちなんか誰にも分からないのに。