お隣注意報
!注意報 Lv.0
「これはどこにおきますかー?」
「あ、そこにお願いしまーす。」
業者さんに荷物を運んでもらい、部屋の中は中身の詰まった段ボール箱でいっぱいだった。
「これで終わりでーす。」
「ありがとうございましたー。」
荷物調達が終わって業者さんには帰ってもらい、ここからが本番だ。
「よし…」
ベリベリとガムテープを剥がす音が1LDKの部屋に鳴り響く。
外からはブロロロ…とトラックが帰っていく音。
私は工藤侑紀。《クドウ ユウキ》
ついこの間成人式を終えたばかりの大学二年生。
今日からついに夢にまでみた独り暮らしなのです!!
やっほいこれで私も一人前の大人!!
アイアムオ・ト・ナ!(バカ)
フンフーン♪と鼻歌をうたいながら戸棚にコップやお皿をしまっていく。
ケータイを開くと、時刻は14:00になろうとしていた。