お隣注意報


「コンビニよってっても良いですか?」

「うん。」

あの日から数日…

私と長原さんは、なぜか当たり前のように一緒に登下校する日々が続いていた。

女の人もいつのまにかこなくなってた。

これじゃ私達、付き合ってるみたいじゃないか。

今日は土曜日。

私がお酒を飲むと決めてる日。

「ビール?」

「はい、私土曜日はお酒を飲むんです。」

「じゃあオレも飲もっと。」

「一杯やりますか?」

ということで、長原さんの部屋にて。

「カンパーイ!」

夜に男の人と飲むなんてと抵抗などなかった。

だって長原さんは付き合ってない人には絶対に手を出さない紳士様だから。

そう理英に聞いた。

奥手なわけじゃないんだよね?

草食系って一緒にいて楽だなー。

「…あれ、ショボーンがない…」

逃げられた。

違う。ここは私の部屋じゃないんだ。

「長原さーん」

「…なに?」

「なんかないですかぁ?クッションとか抱き枕とかー」

「枕はあるけど抱き枕なんてないよ。」

お酒飲むときの必需品。

クッションor抱き枕。

なんか抱き締めてないと気がすまない。

「枕くださーい…がふっ」

「あはっ大命中!」

女子になんて事を。

顔に当てやがった。

あーでもなんか、この枕きもちー。


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